朝食にトーストが出てくるのは先日お伝えしたとおり。
ちょっとした油断が、大変なことに。
わたくし「いやいやいや、そんなこと………」
つま 「ばかやろう」
わたくし「いえね、少しね………」
つま 「少し何ッ?」
わたくし「すいません。わがままはもう言いません」
つま 「よろしい」
その数分前のこと。
寝室から出て二階の食卓へ。
つまと二人の子供は一時間ほど前に起床。
食卓にはすでにトーストが。
珈琲が注がれたマグがテーブルにおかれます。
つま 「今日のパン、うまく焼けたでしょう」
いつも、焼けども真っ白のままのトースト。
本日のパンにはおいしそうな焦げ目が。
わたくし「そうですね。おいしそうですね」
つま 「でしょう?」
わたくし「でも、がっちがち」
トーストはすでに冷め、バターを溶かすのを猛烈に拒否しています。
つま 「………」
ipadでネットニュースなど見ずに、顔を上げていれば。
つまの表情を確認さえしていれば。
わたくし「これからは、ここに座ってから焼いていただくと、いっそうおいしく召し上が………」
つま 「こっち見て」
老衰で亡くなったハギノカムイオーの写真から目を離すと、目の前には赤鬼が。
ほっかほかです。見えないはずの湯気が見えた気がしました。
わたくし「パンもそれくらい熱々で出てくるとね、いいんですけどね」
つま 「神経病(せんじんびん)。わたしはあなたのメイドじゃないぞ!」
朝から大変なことに。
後は冒頭に記載したとおり。
すっかりさめたトーストにバターを塗っておいしくいただきました。
お話をするときには、相手の目を見て話しましょう。