再び台湾へ Part1

今年の旧正月。
わたくし、台湾におりました。それも一ヶ月ほど。
約二年ぶりの台湾でしたが、またも台湾行きの話がつまから………

事の発端は、何だったのか。
覚えてもおりません。
ですが、突然、告げられたことだけは覚えています。
つま  「ビジネスクラス安いんだって」
わたくし「………僕はもうしばらく行きませんよ」
当然です。
台湾から帰ってきて一ヶ月も経過していない頃の話。今年3月初旬のこと。
そのときは、それで終わっていたのです。
ですが、今考えてみれば、つまの軽く、そしてキレキレのジャブをノーガードで受けてしまっていたのでしょう。
しっかりとカウンターで返しておけば、あんなことには。

それから一ヶ月後。
某日の食卓でつまは突然に切り出しました。
つま  「お母さんとお父さんの誕生日、来月なんだよねぇ」
わたくし「そうですね、なんかプレゼントする?」
つま  「それはもう決まってるの」
わたくし「………」
つま  「姉さんと一緒にね、お母さんにipadminiをあげるの」

どうやら話はできあがっていたようで、事後報告だった模様。
お父さんへのプレゼントが考慮されていない件については、この際無視します。
事後報告はよくある話なので、黙々と食事を。しかし、突然、猫だましから、右フックが。
つま  「それでね………5月に台湾に帰りまーす。いぇーい」
箸にべちょべちょの焼きそばを引っかけたまま、フリーズするわたくし。
わたくし「えっ、なに、それは決定?」
つま  「ビジネスクラス、いぇーい」

よくよく話を聞くと、どうやら仕事関連で、ビジネスクラスが安く手にはいるらしいとのこと。
その日つまは、飛行機のビジネスクラスに余裕があることを確認し、パスポートのコピーをFAXするため、コンビニに行き、10日ほどの台湾里帰りを決めて、べちょべちょの焼きそばが鎮座する食卓で、わたくしに発表したわけです。

いつのまにやらコーナーに追い詰められていたわたくし。
もうめった打ちです。両腕をあげる気力すらありません。
セコンド、はやくタオル投げて。
レフリー、どこ見てるの、とーめーてーって感じです。
しかし、セコンドやレフリーは、試合を止めてくれません。

わたくし「しばらく行かないって言ったでしょう」
つま  「だから3人分、予約した」
わたくし「んっ? 3席ってこと?」
つま  「違う、2席。あなた、はいってない」
見事なカタコトで、とどめのアッパーを繰り出すつま。
マウスピースが宙に。
でもまだ立っているわたくし。
しかし、とどめの一撃が。
つま  「マイル使って、エコノミーで来れば」
カンカンカーン。
ようやと、ゴングが。

つづく。

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