誰にでも失敗はあります。
仕事での失敗、人間関係での失敗、実験の失敗などなど。
その中にはリカバーできるものもそうでないものも。
最近の暑さもあってか、夕飯で少し手を抜き始めているつま。
夕食後のハーゲンダッツはしっかりと食べるくせに。
そんなこと言えるわけでもなく。
さて、先日の夕食。
むすこにしつこく夕食が何か聞かれているつま。
むすこ「今日の夜ご飯なーに?」
つま 「………」
むすこ「ご飯なに!」
よっぽどお腹が空いている模様。
つま 「うどんです」
どうやら夕食は週一のうどんの日。
まぁ、冷たいうどんを、氷入りの少し濃いめの追い鰹つゆでずるずると。
いいではないか。いいではないか。
帰宅後。
むすこは勉強………をしているフリ。
むすめはわたくしといっしょにテレビを。
時折聞こえてくるつまのひとりごと。
つま 「………あれ?」
つま 「あっ………」
いつものこと。
全てに反応していては我が家ではやっていけません。
むすこも、もう少しで2歳になるむすめももちろんこの不文律を知っています。
小一時間で夕食に。
つま 「ごはんできたよぉー」
むすこ「はーい」
むすこが真っ先に食卓にかけだします。
食卓前で立ちつくすむすこ。
どうしたむすこ。
つま 「餃子ねぇ、失敗したの」
むすこ「えーーーー」
つま 「食べたらいっしょだから」
なにやら不穏な空気。
すごい理由でむすこを丸め込むつま。
どうやったら餃子を失敗できるのか。
まぁ、何人か具を飛び出させている子たちがいるくらい我が家では普通。
おいしそうな焼き目がついていないものもちろん、普通なわけです。
三度目の「ごはんできたよぉー」でむすめと食卓に向かうわたくし。
食卓にはうどん、そして山盛りの餃子。
わたくし「どうしてこうなった?」
つま 「………」
回答を避けるつま。
うどんは湯気が出るほど熱々でお揚げが一枚乗っているだけ。
餃子は、全ての子が具を飛びださせ山積みに。
もはやそれは餃子ではなく………。
『ニラ入り合い挽き肉餡とワンタンの炒め物』
もう一度尋ねてみます。
わたくし「どうしてこうなった?」
つま 「油………忘れた」
どうやれば油を忘れられる。
ダイヤモンド入りテフロン加工鍋なんて買った覚えはないぞ。
証拠を隠滅するかのように、ラップをかけ冷蔵庫にしまおうとするつま。
わたくし「おい、待て」
つま 「んっ?」
わたくし「それ、その余ったの誰が食べるんだ?」
つま 「………你(あなた)」
今年の夏は冷夏だとか。
それでもですね、暑いですからね、油を忘れることくらい普通にありますよね。
そうやって次の日、冷蔵庫から『ニラ入り合い挽き肉餡とワンタンの炒め物』を取り出して食すわたくし。
もちろん、一日おいても、美味しくなるわけもなく。
完食しましたが、特にほめられるわけでもなく。
何も悪い子としていないのに。
いったい、わたくし、何の罪でこんな罰を。