昨今、ちょっとした騒動となった飲食業界のアレ。
すでにニュースとしての賞味期限も切れたのか、すっかり息を潜めています。
わたくし自身は気にしないほう。だってですね、気にしていたら夜市での食事など到底無理なわけで。
この世の中で見てはいけないものを二つ挙げるとすれば。
大陸の料理店の厨房と、最後の猿の惑星。
そう相場は決まっています………一部偏見が。
この世の中で見てはいけないものを二つ挙げるとすれば。
つまが料理をしている現場と、仮面をぬいだつまの寝顔。
そう相場は決まっています。
丑三つ時。
月夜に浮かぶつまの寝顔。
つま 「すーずー、す・・・・・ずーすー」
わたくし「………一体誰なんだ、こいつは?」
もうノンレム睡眠さんさようなら、といった感じなわけです。
わたくし食事に関してはむとんちゃく。
そしてつまもむとんちゃく。
我家の食卓ではこんな光景がよく。
わたくし「切れてますけど」
つま 「サラダなので切ったんですけど」
わたくし「いや、その千切られていないキャベツじゃなくて」
つま 「………怒ってるか?」
わたくし「キレてないですよ」
つま 「なにそれ?」
わたくし「小力」
つま 「なにそれ?」
わたくし「………ピエトロの賞味期限が切れてます」
ようやく気づくつま。
つま 「大丈夫大丈夫」
わたくし「あんたは腐った豆腐を食べる台湾人だから平気だけど、わたくし日本人」
つま 「差別ですか?」
わたくし「いや、そういう………」
つま 「台湾人全員にあやまれーーー」
まぁ、台湾人つまあるある、なわけです。
うちだけですね、はい。涙がとまらない。
先日の夕食時。
白米、焼き鮭、餃子にサラダ、納豆、のり、そしてお味噌汁。
そんなわが家では年に数度あるかどうかの、日本風な食卓。
珍しい、非情に珍しい。
しかもお味噌汁は赤だし。どこで覚えたこんなの。
おそらくいつもとは違うお味噌を買ってしまったのでしょう。
ちょっと違うと思いながらも、それが我が家の味になっていくのでしょう。
わたくし「赤だしもいいねぇ」
つま 「?」
わたくし「いや、だから、赤だし、うまいよ」
つま 「赤だし?」
雲行きが怪しく。
わたくし「お味噌汁、赤だし」
つま 「へぇ」
具はわかめと油揚げとネギ。
この組み合わせもわが家では新鮮。
もう一度すすってみます。
違和感が。
わかめの裏から浮いてきた、おそらくプラマークが付く捨てるはずだったもの。
にゃろう。
わたくし「おい!」
つま 「なにっ!」
わたくし「インスタントかい!」
つま 「それが何か? 悪いんですか?」
確かにインスタントでも悪くはないのです。
八割がたつまがつくる味噌汁よりは美味しいわけですから。
怒ってしまったことを後悔するわたくし。
わたくし「いやいやいや。違う、そうじゃない」
お味噌汁に浮いているプラに気づいているも、気づかないふりをしている台湾人が若干一名。
そうです。つまです。
カメラを取り出して撮影します。
つま 「大丈夫大丈夫、とれば大丈夫」
ティッシュを差し出すつまに、無言でプレッシャーを。
むすこ 「その写真、ばあちゃんに見せるんだよね?」
つま 「!?」
わたくし「!?」
さすがにわたくしの母には。
だってですね、わたくしの母のコメント容易に想像できるわけで。
わたくし母「わたしもよくやる。気にしない」
ふたりに責められてはかなわない。
そして後日。
家でむすめとお留守番。
むすめを寝かしつけてから、一人昼食を。
味噌汁の存在を思い出し、キッチン下の引き出しからそれらしきものを発見。
箱に入ったインスタントお味噌汁。
日本各地の様々な味噌を使った商品。
愛知県の発見。コーヒーカップに味噌と具を。
買ったばかりのティファールで少量のお湯を。
信州とか仙台とか様々な味が。
ふと箱の裏を。
2014年4月26日の文字。
切れてる。
壮大に切れてる。
やはり普段食卓に出ないものが出た時は怪しんでみようと思った昨今。
日日是好日。
今日もわが家は平常運行です。