病院で先生に、もそもそと話すお前が悪いとごねようとしたつまに日本語を教える

もそもそ副詞

声の小さい人、声の聞き取りにくい人。
います。わたくしがそうです。
大きな声を出したくないのです、いつも1階から叫ぶつまのように。

むすめが鼻水を。
苦しそうなのです。
そんなわけで耳鼻科に。

処置を終え、すっきりして帰ってきたむすめ。
それに対し浮かない表情のつま。
とりあえずほっときます。
関わるとろくなことがありません。
しばらく車を走らせると我慢しきれなくなったつまが口を開きます。

つま  「小さい声で話すことをなんて言えばいいの?」
わたくし「………」

どうやら数ヶ月おきにある『日本語聞いていいですか?』発動です。

つま  「もそもそであってる?」
わたくし「………」

現代日本語では何となく通じるような気もしますが、もそもそは、もぞもぞと同じ。動作がのろいことを意味するような言葉だったはず。

つま  「何とか言え!」
わたくし「ひそひそでいいんじゃない?」
つま  「ひそひそね………ひそひそひそひそ」

無事解決。
家路を急ぎます。

つま  「先生がね、何言っているかわからないから、事務の人に言うときなんて言えばいいのかなって思って」
わたくし「それはひそひそじゃダメ」
つま  「なんで!?」

先生が薬の説明をした際、理解できなかったつま。
先生にもう一度説明を受けたいと思い、事務の人に伝える言葉を聞いていた模様。

わたくし「そもそもね、わざわざそんなこと言う必要がないでしょ?」
つま  「もそもそ、わざわざ?」
わたくし「そもそもとわざわざ」
つま  「そもそもって何?」
わたくし「そもそもは、はじめからとか、本来は、とかって意味」
つま  「じゃあ、なんて言えばいいのッ!?」

なぜか矛先がわたくしに。

わたくし「一度じゃ理解できなかったので、もう一度説明を受けたいって言えば?」
つま  「先生の声が小さいの!」
わたくし「これだから、台湾人は。だいたいねぇ、あたなたは自分のミスを認められないからこんなことになるん………」

バックミラーには無表情のむすめと怒れるつまが。

つま  「台湾人全員に謝れ!」
わたくし「ぁぉぅ」

さんざんな目に。
小さいのではなく、聞き取れなかったのであれば、『ぼそぼそ』。
おそらく、つまが言いたかったのは、『もごもご』。

惜しい。
でも、もう一度説明を受けたいときには、普通使わない。
そんなことを説明しても無駄無駄。

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