こんにちは、土井善晴です。
今回はですね、ぴーたんおかゆを作ろうと思いますよ。
冒頭からの土井先生。
今回で二度目になります。
本編とは関係ありませんが、わたくし、土井先生大好き。
さて、あけましておめでとうございます。
先日の記事を覚えておられますでしょうか。
バス停横でヒッチハイクする若者を発見しただけで、幽体離脱しかけた昼下がり
まぁ、大変な目に。
この日の夕食に登場した、すりきりいっぱいのピータンおかゆ。
このピータンおかゆのお話を。
まずはこの食べ物の説明を。
台湾が誇る、といいますか、香港料理です。
皮蛋瘦肉粥とそちらでは呼ばれる食べ物です。
中華粥のなかにピータンと細切りにした豚肉が入っているおかゆ。
このおかゆのことをつまはピータンおかゆと呼んでいます。
ピータンをもらったとき限定で、わが家の食卓に登場。
つまを除き、我が家では誰もピータンを食べません。
大変な目にあったあの日のこと。
「美味しいの作るからね」というつまの前フリに、興味を示さなかったわたくし。
食事のできあがりを我慢しきれずに、ハイボールを先に。
子どもたちの食事が先に。
品数はいつもどおり少ないですが、子どもたちの好きなものが。
鯖缶でも出してつまむか。
そんなことを思い始めた帰宅一時間後。
できあがって目の前に差し出された、ぴーたんおかゆすりきりいっぱい。
それも、ご飯茶碗ではありません。
普段はラーメンを食べる小さめのお碗。
容量はざっと900cc。
興味を示さなかったことが悔やまれます。
もう全てが手遅れなわけです。
お酒を飲んでしまったので、車にはもう乗れません。
もちろん、買いに行くのも面倒。
とりあえずキッチンの引き出しから鯖缶を。
つま 「おっ、鯖の缶詰。いれると美味しいかもね」
わたくし「……何に?」
つま 「おかゆ」
鯖缶をそっと元に。
追い込まれたわたくし。
普通の夕食の席だったはずなのに。
ほかに何かを作っていた形跡はありません。
ピータンおかゆのみの夕食。
それも一時間待たせた結果がこれか。
ひとこと言わねば気がすみません。
慎重に言葉を選びます。
わたくし「……こんなの五分だろ?」
もちろんこの表情。
わたくし「いいえ、なんでもないです、はい」
つま 「あの三人まだハイジャックしてるかな?」
あとは先日の記事通り。
残さず全部食べました。
ぬるいおかゆっておいしくないんですね。