台湾で旧正月を賑わせていたのは、
なんと言っても………宝くじ。
好きなんですね、いや超好きなんですね、きっと。
台湾の宝くじは多種多様です。
日本のようなジャンボ宝くじや地方自治体の宝くじなどは聞いたことがありません。
じゃあ何なのか。
日本で言うところの『ロト』になります。
威力彩、大樂透、BINGOBINGO、樂合彩、四星彩など様々な種類が。
今年の旧正月には、大樂透というロト式宝くじで、『春節大紅包』なるものがあり、
一等のほかに、100万元が当たる100本の当選番号が。
100本ですよ、100本。
もちろん、わたくしのつまも熱狂した台湾人女性の一人。
当選者が多い彩券売り場に繰り出し、せっせせっせと台湾の国家財政に投資する彼女。
ちなみに彩券売り場はこんな感じ。
とにかく数が多い。お隣同士、道路を挟んで向かい同士、あちらこちらにあります。
でも、今回紹介するのは、大樂透などのロト式宝くじではなく………
『刮刮樂』です。
刮刮樂は日本で言うところのスクラッチ。
コインで削って削ってまた削ってのアレです。
種類が豊富で楽しめる刮刮樂。
一枚2000元(約6000円)のスクラッチなどもあります。
購入するのにはかなり勇気が必要です。
テレビニュースに煽られ、大樂透を購入したいとつまが言い出したのが、大晦日のこと。
お義母さんに車を出してもらい、当たると噂される彩券売り場へ。
車の中で待機するわたくしとむすめ。
戻ってきたつま。その手にはA4版ほどの小冊子が。
わたくし 「何それ? 宝くじマニュアル?」
つま 「違う、スクラッチ」
わたくし 「………いやいやいや、その手に持ってるやつですよ」
つま 「買っちゃった、50枚」
わたくし 「………5000元はいくらなんでも」
つま 「何言ってんの、15000元」
わたくし 「これで45000円?」
つま 「そう。45000円」
わたくし 「普通?」
お義母さんとなにやら話すつま。
つま 「旧正月のふうぶつし? だって。まぁ普通なんじゃない?」
わたくし 「ふぅ~んって………納得できるか!」
さて、その日の夜。
もくもくとスクラッチを削るつま。
その姿はまるで………
『妖怪スクラッチ削り』
このフレーズ、むすこの大のお気に入り。
ipadのアプリで作った動物には、のきなみ妖怪スクラッチ削りと命名。
結果ですが………なんと奇跡のプラス。
こんなのも出ました。
7500元の当たりくじ。
500元が15個当たっています。
ちなみにその後。
当選金でまたも刮刮樂を購入するつま。
半分ほどが溶けた模様。
まぁ、旧正月の風物詩ということで、よしとしましょう。
台湾の宝くじですが、2000元以上の当選には、20%の税金が発生します。
興味を持たれた方は、あつくならない程度に、刮刮樂。